平成27年度分科会活動報告
HIV分科会 代表世話役 琉大附属病院 諸見牧子
活動内容:講演会の開催・認定申請、関連施設間での情報交換、保険調剤薬局への情報提供
〇認定・専門薬剤師認定講習会 分科会主催勉強会
1)第5回沖縄抗HIV薬勉強会
【日時】2015年5月23日 土曜日 14:00~18:10
【場所】琉球大学医学部 臨床講義棟 1階小講義室
【一般演題】 座長 琉球大学医学部附属病院 薬剤部 諸見牧子
「宮古島におけるHIV抗体検査と島内診療開始準備について」県立宮古病院 喜友名朝史先生
「HIV感染症担当薬剤師として初めて関わった症例について」
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター病院 薬局 呉屋多恵子 先生
「CNSエスケープを認めたHANDの一例」 ひまわり薬局 新江裕貴 先生
【特別講演】座長 琉球大学医学部附属病院 薬剤部 外間惟夫先生
「チーム医療における薬剤師の役割 ~cARTの相互作用情報を中心に~」
独立行政法人国立国際医療研究センター病院 増田純一先生
「チーム医療における薬剤師の役割 ~HIVチーム医療者アンケートから見えること~」
札幌医科大学附属病院 薬剤部 國本雄介先生
2)第6回沖縄抗HIV薬勉強会
【日時】2015年9月12日 土曜日 14:00~17:10
【場所】沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 2階講堂
【一般演題】 座長 沖縄県立中部病院 薬局 赤嶺一姫先生
「HIV感染症担当薬剤師として初めて関わった症例について」
沖縄県立宮古病院 薬局 喜友名朝史先生
「HIV感染症担当薬剤師として初めて関わった症例について」
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター病院 薬局 齋藤うたた先生
「HIV陽性患者の在宅療法への関わりについて」 すこやか薬局 具志川店 砂川信子先生
【特別講演】 座長:琉球大学医学部附属病院 薬剤部 諸見牧子
「保険薬局におけるHIV陽性患者との関わり」
一般社団法人日本薬業育成会 きらめき薬局 中村美紀先生
座長:沖縄県立中部病院 呉屋多恵子先生
「HIV感染症患者への服薬指導と保険薬局との連携について」
国立病院機構大阪医療センター 薬剤部 櫛田宏幸先生 他団体主催講演会
3)第7回沖縄HIV臨床カンファレンス
【日時】2015年11月7日 土曜日 12:45~17:00
【場所】沖縄県立中部病院 2階会議室
【第一部 各職種分科会】
・セッションA(第1会議室)
「 離島におけるHIV診療の現状と今後の課題 」
座長:琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学講座 准教授 健山 正男先生
演者:沖縄県立宮古病院 内科 杉田 周一 先生、薬局 喜友名 朝史 先生
看護師 東江 忍 先生、心理士 佐藤 聡美 先生
・セッションB(第2会議室)
「 地域に根ざしたHIV陽性者の療養に向けて 」
座長:琉球大学病院 医療ソーシャルワーカー 石郷岡 美穂 先生
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 看護師 向井三穂子 先生
演者:大阪医療センター 医療相談室 医療ソーシャルワーカー 岡本 学 先生
各分科会報告
【第二部 総合会議】座長:沖縄県立中部病院 感染症内科 椎木 創一先生
「HIV診療の世界観を見なおしてみる」
神戸大学都市安全研究センター 感染症リスク・コミュニケーション研究分野
教授 岩田 健太郎 先生
○専門薬剤師・薬物療法認定薬剤師取得状況
HIV感染症薬物療法認定薬剤師
病院薬剤師 保険薬局薬剤師
2013年度 3名 1名
2014年度 2名
2015年度現在在籍状況
病院薬剤師 保険薬局薬剤師
3名 1名
○その他
・琉球大学医学部附属病院薬剤部がHIV感染症薬物療法認定薬剤師養成研修に係る研修施設に認定された。
・今後も認定継続申請のための講習会を年間5単位以上取得できるよう勉強会開催予定。
・専門薬剤師制度の中で唯一保健調剤薬局勤務薬剤師も取得できるので、広く声掛けを行う。
・県立病院では院外処方の推進、在宅訪問の事例もあり、保険調剤薬局とのかかわりも増えていくと考えられる。
○今後の課題
・昨年度は、HIV感染症患者さんの介護施設の受け入れ拒否問題が新聞等にも取り上げられました。医師や看護師が中心となり、正しい知識の啓蒙に努めているところです。
厚生労働省エイズ動向委員会が発表した平成27年のエイズ発生動向―概要―では、沖縄県は人口10万当たりのHIV感染者数は全国3位、エイズ患者数は全国2位となっています。今後は患者さんの高齢化に伴い介護施設だけではなく、歯科診療や透析受け入れ等の問題もでてきます。介護施設であれば、保険調剤薬局と連携し、訪問薬剤管理指導の導入や医療施設であれば、抗HIV薬に関する情報提供、また血液・体液曝露予防内服薬に関する支援を行っていきたいと考えています。