平成29年度分科会活動報告
5.緩和分科会 代表世話役 佐久川 卓
○活動報告と今後の展望
・今年度は緩和ケア領域に関する研修会(緩和薬物療法認定薬剤師単位付き)を7件開催。
・新たに緩和薬物療法認定薬剤師が2名誕生し,県内には4名在籍(全て病院勤務)
・厚生労働省は平成27年10月に「患者のための薬局ビジョン」を公表し,プライマリケアの強化として薬剤師がチーム医療に参画する事が地域包括ケアを進化させると提言。病院薬剤師及び薬局薬剤師が患者や多職種から信頼を得つつ,チーム医療の中で連携し,緩和薬物療法に責任を持つことが求められている。そこで,公益社団法人福岡県薬剤師会は平成30年4月から約2年間をかけて全6回の研修会で疼痛等の症状マネジメントと医療連携を中心に,「緩和薬物療法認定薬剤師」修得のための研修会を開催することとなりました。(九州・沖縄・山口を含む9県) 既に第1回が平成30年5月13日に福岡市内にて開催されました。
・平成29年10月には琉球大学医学部附属病院 地域医療部に緩和ケア専門医 中島 信久 診療教授が就任いたしました。緩和医療の分野で医師の教育や薬物の適正使用には薬剤師のスキルUPとチーム医療への介入が必須である明言。薬剤師に対する期待も大きく,沖縄県内の緩和ケアの質の向上の為には薬剤師教育が必須と考えており,次年度から,緩和ケアに従事する薬剤師や医師を中心にガイドラインに基づいた研修会の開催も決定しています。ますます,ニーズの高さを感じている状況です。
〇緩和ケア関連研修会(緩和薬物療法認定薬剤師単位付き)
1.第8回沖縄疼痛研究会
【日時】2017年8月4日(金) 19:00~
【場所】沖縄県医師会
【学術情報】経費吸収型癌疼痛治療剤「フェントステープ」久光製薬/協和発酵キリン
【一般演題】
演題①『世界最古のホスピスを訪ねて』
演者:中頭病院 血液・腫瘍内科部長 林 正樹 先生
演題②『当科における硬膜外自家血注入療法への介入』
演者:琉球大学医学部附属病院 麻酔科 大久保潤一 先生
『かん疼痛マネージメントのコツとポイント』
演者:東北大学医学系研究科 緩和医療学分野 准教授 中島 信久 先生
2.琉球大学漢方医学研究会
【日時】2017年8月30日(水) 19:00~
【場所】琉球大学医学部 基礎研究棟1階 機器センターセミナー室
【演題】『緩和ケア領域で役に立つ漢方薬』
講師:那覇市立病院 外科部長 友利 寛 先生
3.第8回ペインフォーラム
【日時】2017年9月27日(水) 19:30~
【場所】ザ・ナハテラスホテル 3階 ホテルアダン
【学術情報】プレガバリンの最新情報 ファイザー株式会社
【特別講演】『慢性腰痛の病態と治療』
演者:福島県立大学附属病院 整形外科 主教授 紺野 愼一 先生
4.平成29年度 沖縄緩和ケアチーム研修会
【日時】2017年9月30日(土) 13:00~
【場所】沖縄県医師会館3階ホール
【演題】『緩和ケアチームの活動について』
演者:奈良県立医科大学附属病院 緩和ケアチームセンター長
四宮 敏章 先生
その他,グループワーク,ワールドカフェ
5.がん疼痛コントロール塾 in 沖縄
【日時】2017年度10月5日(木) 18:30~
【場所】琉球大学医学部附属病院 臨床講義棟 2階
【特別講演】
癌性疼痛コントロールの重要性と最新の知見~がん治療の進歩と疼痛治療の進歩~
演者:済生会福岡総合病院 がん治療センター 副センター長 鹿田 康紀 先生
6.地域包括・緩和ケア講演会
【日時】2017年11月30日(木) 19:15~
【場所】P’s SQUARE 会議C
【学術情報】『がん性疼痛治療に関する細菌の話題』 共和発酵キリン
【演題】
①『当院における在宅医療取組の現状報告』
演者:はいさいクリニック 院長 石田 吉樹 先生
②『緩和ケアにおける治療連携~いつでもどこでも切れ目のない緩和ケアを提供するために~』
演者:琉球大学医学部附属病院 地域医療部 特命准教授 中島 信久 先生
7.疼痛緩和フォーラム
【日時】平成30年1月23日(火)
【場所】沖縄県医師会館 3階 大ホール
【学術情報】オキシコンチンTR錠について 塩野義製薬
【演題】
①『難治性神経障害疼痛に対するオキシコドンの使用症例』
特定医療法人 葦の会 シャロンクリニック 院長 上間 一 先生
②『がん疼痛マネジメントのポイント~オピオイドの選択と副作用対策~』
琉球大学医学部附属病院 地域医療部 特命准教授 中島 信久 先生