令和元年度分科会活動報告
代表世話役 琉球大学医学部附属病院 佐久川 卓
緩和ケア分科会
○活動報告と今後の展望
- 令和元年度は緩和ケア領域に関する研修会(緩和薬物療法認定薬剤師単位付き)を9件(前年度+1)開催。合計13単位(前年度+1)
- 年度末になると新型コロナウイルス蔓延の影響で各種研修会の中止や延期が相次いだが、今年はピープル研修会(日本緩和医療薬学会主催)や沖縄県緩和ケア研究会の開催により、前年度よりも研修会や取得単位は上回った。
- 現在、県内には緩和薬物療法認定薬剤師が4名在籍(全て病院勤務)前年度同様
(内訳:新規取得者:0名、継続保持者:3名、転入保持者:1名、認定保留者:1名)
- 厚生労働省は平成27年10月に「患者のための薬局ビジョン」を公表し,プライマリケアの強化として薬剤師がチーム医療に参画する事が地域包括ケアを進化させると提言。病院薬剤師及び薬局薬剤師が患者や多職種から信頼を得つつ,チーム医療の中で連携し,緩和薬物療法に責任を持つことが求められている。そこで,公益社団法人福岡県薬剤師会は平成30年4月から約2年間をかけて全6回の研修会で疼痛等の症状マネジメントと医療連携を中心に,「緩和薬物療法認定薬剤師」修得のための研修会を開催している。(九州・沖縄・山口を含む9県)
今年度は2年目の研修に突入したが、最終回は延期となった(新型コロナ肺炎の蔓延予防の為)
(2019年度開催予定)
開催日時・会場 | 内容 | 講師 |
第4回 2019年6月30日(日) 9:50~17:00 都久志会館講演1~4 各講演90分 |
鎮痛補助薬について〜がんによる神経障害性疼痛の治療〜 | 松下 尚弘 先生
浜の町病院 薬剤部 |
オピオイド鎮痛薬の依存と耐性 オピオイドスイッチング・PCAポンプ | 葉田 昌生 先生
JCHO南海医療センター薬剤部長 |
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がん患者の呼吸器症状の緩和について(ガイドラインを基にして) | 鹿田 康紀 先生
済生会福岡総合病院がん治療センター・副センター長兼外科部長 |
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あなたを忘れない~MSWの緩和ケア~ | 米田 智恵美 先生
ブレストピア宮崎病院 地域医療連携広報室医療ソーシャルワーカー |
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第5回 2019年9月16日(月・祝) 9:50~17:00都久志会館 講演1~4 各講演90分 |
放射線治療 -緩和照射ー | 大賀 才路 先生
九州医療センター放射線科 医長 |
進行期がん患者の泌尿器症状について(ガイドラインを基にして) | 後藤 健 先生
後藤けんクリニック 院長 |
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在宅緩和ケア(診療所医師の立場から) | 伊藤 大樹 先生
あおばクリニック 院長 |
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理学療法的アプローチ | 溝口 雅之 先生
済生会福岡総合病院 リハビリテーション部 室長 |
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第6回 2020年3月1日(日)⇒ 延期 9:50~17:00 都久志会館 講演1~4 |
苦痛緩和のための鎮静について知っておこう~医学的・倫理的妥当性を担保するには~ | 永山 淳 先生
浜の町病院緩和医療内科 部長 |
在宅緩和ケア~保険薬局薬剤師の立場から~ | 原 敦子 先生
HyugaPharmacy株式会社きらり薬局名島店 薬局長 |
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疼痛マネジメント編 神経ブロック | 杉山 和英 先生
JCHO久留米総合病院 副院長 |
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緩和ケアにおける薬剤師の役割について(仮題) | 内田 まやこ 先生
大阪薬科大学臨床薬学教育研究センター 講師 |
- 平成31年度4月には琉球大学医学部附属病院 地域医療部、緩和ケアセンターの中島 信久医師が世話人の“沖縄緩和ケア研究会”が設立致しました。 沖縄県内で緩和ケアに携わる人々の発表の場や情報交流会を活発に取り組んでいます。研究集会は2019年11月17日琉球大学にて開催。“全島的な顔のみえる関係”のもとに活動の幅を広める事が出来た。
平成31年度(令和元年度5/1~) 緩和薬物療法認定薬剤師単位認定
1.緩和ケア・疼痛について考える会 1単位
【日時】平成31年4月12日
【講演の時間(商品説明など除く)】19時40分~21時(80分)
【場所】沖縄県医師会館3階ホール
【演題】
(特別講演)
『緩和治療薬のエビデンス2019と鎮静と安楽死のボーダーラインに関する国体的議論』
演者:聖隷三方原病院・副院長・緩和支持治療科部長 森田 達也 先生
2.緩和ケア アドバンスト・セミナー -診療ガイドラインをより深く理解し活用するためにー 1単位
【日時】令和元年5月10日
【講演の時間(商品説明など除く)】19時10分~20時40分(90分)
【場所】沖縄県医師会館3階ホール
【演題】
(特別講演)
『がん疼痛の薬物治療に関するガイドライン編』
演者:埼玉県立がんセンター 緩和ケア科 部長 余宮 きのみ 先生
3.沖縄緩和ケアExpertMeeting ~よりよい疼痛マネジメントのために~ 1単位
【日時】2019年令和元年6月26日 水曜日
【講演の時間(商品説明など除く)】19時00分~20時30分(90分)
【場所】沖縄県医師会館2階 会議室4
【演題】
(特別講演)
『オピイドの特長を活かした がん疼痛治療戦略』
演者:社会医療法人石川記念会HITO病院 緩和ケア内科 統括部長 大坂 巌先生
4.がんと血栓症セミナー IN南部 ~がん治療包括マネジメントを考える~ 1単位
【日時】2019年 令和元年8月8日
【講演の時間(商品説明など除く)】19時15分~20時45分(90分)
【場所】沖縄ハーバービューホテル(旧ANAクラウンプラザホテル)
【演題】
(緩和ケア疼痛セッション)
座長:南部病院 麻酔科・緩和ケア内科 診療部長 笹良 剛史 先生
演者:島根大学医学部 麻酔科学講座 教授 齊藤 洋司 先生
『 オピオイド鎮痛薬の新たな選択肢 』
(血栓症セッション)
座長:那覇市立病院 呼吸器内科 医長 松野 和彦 先生
演者:九州大学大学院医学研究院 循環器内科学 助教 日浅 謙一 先生
『 がん関連VTEの治療戦略の立て方と残された課題 』
5.緩和ケア アドバンスト・セミナー -診療ガイドラインをより深く理解し活用するためにー 1単位
【日時】2019年 令和元年8月20日
【講演の時間(商品説明など除く)】19時10分~20時50分(100分)
【場所】沖縄県医師会館3階大ホール
【演題】
(講演Ⅰ)
『がん疼痛マネジメント・最近の話題』
演者:琉球大学医学部附属病院 地域医療部 診療教授 中島信久 先生
(講演Ⅱ)
『がん患者におけるせん妄ガイドライン 2019年版について』
演者:京都大学医学部附属病院緩和ケアセンター 緩和医療科
准教授 谷向仁先生
6.PEOPLEプログラム 4単位
【日時】2019年 令和元年9月14日~15日
【講演の時間(商品説明など除く)】14日14時00分~17時45分、15日9時~12時30分(合計435分)
【場所】おきなわクリニカルシミュレーションセンター(琉球大学敷地内)
- 日本緩和医療薬学会 出前講演会
~臨床で頑張る薬剤師に伝えたい~ 1単位
【日時】2019年 令和元年9月14日
【講演の時間(商品説明など除く)】18時30分~20時00分(90分)
【場所】おきなわクリニカルシミュレーションセンター(琉球大学敷地内)
【特別講演1 18:30~19:15】
座長:琉球大学医学部附属病院 薬剤部 佐久川 卓 先生
『オンコロジストファーマシーとして知っておきたいこと』
住友別子病院 薬剤部 矢野 琢也 先生
【特別講演2 19:15~20:00】
座長:沖縄協同病院 薬局 入月 健 先生
『「当たり前」は当たり前じゃない
~ゴロゴロ転がっている倫理観問題に
気付けるセンスを身に付けよう~』
株式会社ジョヴィ ファーマシープロモーター
川村 和美 先生
8.第2回琉球Cancer Board 1単位
【日時】2019年 令和元年10月11日
【講演の時間(商品説明など除く)】19時10分~20時40分(90分)
【場所】沖縄県医師会館3階ホール
【演題】
【総合司会】
琉球大学大学院医学研究科 消化器・腫瘍外科学 助教 國仲 弘一 先生
【基調講演】 19:10~20:10
『 専門的ながん疼痛治療 』
中部徳洲会病院 疼痛治療科統括部長 服部 政治 先生
【Cancer Board】 20:10~20:40
≪ファシリテーター≫
琉球大学医学部附属病院 高気圧治療部 准教授 前原 博樹 先生
① 『 旅行中に発症したoncology emergencyの若年事例の報告 』
独立行政法人 国立病院機構 沖縄病院 副院長 大湾 勤子 先生
9.第1回 沖縄緩和ケア研究会 学術集会 2単位
【日時】2019年 令和元年11月17日 日曜日
【講演の時間(商品説明など除く)】10時~16時
【場所】 琉球大学医学部 臨床講義棟 2 F 大講義室
沖縄県中頭郡西原町字上原 207 番地
【大会テーマ】多職種でつなげる、広げる、いっぺーじょうとうな緩和ケア
【大会長】中島信久
【プログラム】
10:0~10:00開会式
10:10~12:40 一般演題(口演;一部指定)
12:40~13:40 昼食(+ポスターブースにて フリーディスカッションを予定)
13:40~13:55 総会
14:00~16:00 シンポジウム
「それぞれの職種、それぞれの地域における緩和ケアの現状と課題」
16:00 閉会式